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妊娠5ヶ月〜7ヶ月、16週〜27週の間

心身共に不安定になりやすい妊娠中は、歯の治療も安定期(5〜7ヶ月)に行う方がよいですね。
安定期以外に痛くなっても、患者さんの状態におうじて治療はできますが妊娠のできるだけ早い
時期に、検診されることをお勧めします。
妊娠すると身体の中でいろいろな変化がおこります。お口のなかも変化します。

ムシ歯
妊娠による身体の変化のせいで、唾液が粘っこくなり少し酸性になります。
お口の中の細菌が増えたり、歯磨きがおろそかになったりして、ムシ歯になりやすい状態になり
ます。

歯ぐきの腫れや出血
妊娠すると歯ぐきは多少赤くなったり腫れたりします。これが進行し、腫れがひどくなり出血を
伴うことがあります。これを「妊娠性歯肉炎」といいます。
妊娠性歯肉炎は、妊娠2〜3ヶ月からみられ、妊娠中期にひどくなります。
これは妊婦の50%にみられます。

歯がぐらぐらする
妊娠3ヶ月頃から始まり、8〜9ヶ月でひどくなり産後は回復します。

歯痛
妊娠初期に歯が痛くなることがあります。健康な歯でも神経痛のような痛みを感じることが
あります。出産後に治ります。

口内炎や口のまわりのただれ
妊娠7〜8ヶ月がいちばん多く出産後治ります。

味覚の変化
妊娠すると味の感覚が変わります。特に酸っぱいものをあまり感じなくなることがあります。
出産すると治ります。


ゴシゴシみがいてください。

ムシ歯や妊娠性歯肉炎は、歯みがきで予防できます。特に歯ぐきの腫れや出血には、歯磨きが
いちばんの治療です。
患者さんそれぞれのお口にあった歯みがきの方法を考えていきましょう。 


赤ちゃんの歯は、いつからつくられるかご存じですか?

いちばん早くできる歯は、胎生7週目からつくり始められます。
その歯がはえるのは、生まれて6〜12ヶ月頃です。この歯の芽を大切に育てるためにも、栄養に
気をつけてください。


おなかの赤ちゃんのために

日本産婦人科学会の調査によりますと、蛋白質は妊娠後半期および授乳期に不足しがちです。
また脂肪も授乳期には不足します。次に目立つのはカルシウムの不足です。妊婦では胎児の
歯や骨を作るため、また産後にはお乳をだすために、ふだんの約2倍のカルシウムが必要です。
7ヶ月をすぎると胎児はどんどんカルシウムを身につけてゆきます。このため妊娠前半からカル
シウムを多めにとってください。カルシウムの多い食品は、牛乳、乳製品、小魚、野菜、果物など
です。胎盤を通るカルシウム量は決まっていて、余分なカルシウムは通らないのでカルシウムを
取りすぎる心配はありません。丈夫な歯をつくるためには、蛋白質、カルシウム、リン、ビタミン
A・D、などが大切です。肉、魚、卵、牛乳、乳製品、緑黄色野菜などを食べるようにしてください。
この他、妊娠中には鉄欠乏性貧血が多いのでしっかり鉄分を補給しましょう。歯周病、実は妊婦
さんにとっても大敵なのです。妊娠するとだ液が酸性になり、粘っこくなるために歯垢が増えやす
くなります。そして食事の回数が増えたり、つわりのために歯磨きが気持ち悪くなり、おろそかに
なってしまうなど、お口の中の清潔が保てなくなります。その結果として、歯周病にかかりやすく
なるのです。 特に妊婦さんが気をつけなければならない歯周病に“妊娠性歯肉炎”があります。
妊娠して、一時的にホルモンのバランスがくずれたとき、抵抗力が低下しているときに起こりやす
い病気です。歯周病悪化は早産の一因となる、こんな研究も発表されています。


炎症で出産促す物質増加

 「歯周病で歯茎の炎症が悪化した妊婦は、そうでない人より約5.1〜5.7倍、 
早産や切迫早産になりやすい」とする調査結果があります。

女性のライフステージと歯周病

1、思春期; 卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が始まり、その結果、歯茎が敏感になったり、腫れたり出血しやすくなります。これが「思春期性歯肉炎」です。
またこの時期には急速に顎の骨が減ってしまうことがあります。これを「若年性歯周炎」といいますが、怖いのはほとんど症状が現れないで進んでしまうことです。発見するには歯医者さんでレントゲン検査してもらう以外に方法はありません。

2、妊娠、出産期; 妊娠すると上記の両ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が分泌されて歯肉溝(歯と歯茎の隙間)のなかの両ホルモンも増えてきます。その影響で歯肉溝のなかに住む歯周病菌が増えてきて、その歯周病菌が妊娠性歯肉炎が起こし、それが分娩を誘発すると言われる「サイトカイン」というタンパク質の増加に繋がり、その結果、早産や低体重児出産を引き起こすことがあると言われています。

3、更年期以降; 更年期、閉経期には、歯茎の痛みや口の中の乾きなど、いろいろな不快症状が現れます。また歯茎の表面が剥がれてきて痛みを感じる「剥離性歯肉炎」が起こることもあります。またこの時期にはエストロゲンの分泌が少なくなり、骨粗しょう症を起こしやすくなり 歯周病が進みやすくなります。

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